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フィリピン大型台風の裏側であったオンライン英会話スクールの感動的な話

2013年12月15日
フィリピン台風

 記憶に新しい、フィリピン大型台風ヨランダ
多くの犠牲者を出し、未だにその被害の中多くの人たちが苦しんでいます。

そんな中、読者の方から寄せられた台風被害の
裏側であった温かいオンライン英会話スクールのニュースをお伝えいたします。

 今回のニュースは私自身読者の方よりお話を伺いとても心が震えました。
お話を聞いてすぐに、そのスクール事務局の方にご連絡をし、取材をさせて頂き、その義援金対応の日誌をみせていただきました。
 しかし、今回の記事化にあたり、スクール事務局の方から先生のプライバシーに関わる部分や生々しいところもあるので、「匿名にした方がよいのではないか」とのご要望をいただいたため、スクール名と被害に遭われた先生名は伏せさせていただきました。

今回は状況をきわめてリアルにお伝えしたいため、事務局の対応日誌を元にして時系列での記載とさせて頂きます。

史上最大規模の台風がフィリピンに近づく

●11月7日 21:41(フィリピン台風上陸前日)

S先生より以下のメールが運営側に入る
「明日早朝、category 5 規模の台風 ( Haian )がフィリピンのビサヤ東部に上陸することになっている。
そこに住む先生は大きな影響を受けると思われる。」
影響のある地域は以下の通り。
Eastern Visayas:
Leyte ( Eastern, Northern and Southern Leyte ) > Possible landfall area(地すべりの危険あり)
Samar ( Eastern, Northern Samar ) > Possible landfall area(地すべりの危険あり)
Biliran Island
Ormoc
Baybay City
Maasin City
Calbayog City
Catbalogan City
Borongan City

 この連絡を受け、事務局は、スクールのトップページで大型台風の上陸予想の通知とレッスンが出来ない、または、連絡がつかなくなることを了解してもらう旨を通知。

 現地マネージャーの携帯緊急連絡用SMS(150文字だけが送れるショートメール。ネットが通じない時の連絡網)に他の先生からも「上陸前の停電やインターネット不通により、レッスンができないことを生徒様に伝えて欲しい」との連絡が入リ始める。
 随時、その旨を緊急時の掲示版と緊急連絡メールで生徒様に連絡

台風が上陸、停電、ネット不通によるレッスン休止

●11月8日 11:24

 Sh先生より、現地マネージャーの携帯緊急用SMSに被害状況の第一報が入る。
「生徒様へ。Shです。今、ものすごい強さの台風に襲われています。電気も途絶えました。
今日レッスンはできそうもありません。連絡ができるようになれば、すぐに連絡をしますので、どうぞ、ご理解をお願いします」

●11月8日 17:00-

 台風の影響を受けてレッスンができない先生より次々と現地マネージャーの携帯緊急連絡用SMS(ネットが通じない時の連絡網)に入リ始める。
 随時、その旨を緊急時の掲示版と緊急連絡メールで生徒様に連絡。

しかし、被害地域に住む先生からは連絡なし。被害にあっていることが懸念される。

●11月9日(台風の翌日)

 フィリピン中部に大きな被害がでていることをネットニュースなどで確認。被害を受けると思われる地域に住む8人の先生にメールを発信。しかし音信不通。

●11月10日(台風から2日目)

 Sh先生から現地マネージャーの携帯緊急連絡用SMSに連絡が入る。
「全生徒様へ、台風の影響で大きな被害を受けました。とりあえず今週のレッスンはキャンセルさせてください。回復次第、連絡をしますので、ご理解をお願いします」

 このメッセージを受けて、生徒様にトップページで告知。

 しかし、この先生Sh先生は台風の直撃を受けたタクロバンではない。タクロバンなどの大きな被害を受けたと思われる地域の6人の先生からは音沙汰なし。

●11月12日(台風から4日目)

 台風被害該当地区に住む先生に関しては、音沙汰がないまま「台風被害による休校中」の掲示を出す。

 被害地域に住んでいたL先生の妹さん(別の地域に住む)からメールが入る
「私はL先生の妹です。L先生はレイテを襲った台風のため、インターネットも電気もないため、連絡がとれません。この先の予定も見えていません。連絡できるようになり次第連絡するとのことです。このことを生徒様に伝えてほしいとのことをL先生より頼まれて事務局に連絡しました」

 その時、現地のマネージャーから「このSMSにどう返事をすればいいか?」という問いあり。何らかの行動をする必要があることを感じる。

 そこで、現地マネージャーに返信を依頼。 150文字のメッセージしか送れない携帯で、電源の確保も難しいことが想定されたため、被害状況の把握ではなく、送金手段の確認に集中する旨を指示。
 以下のようなメッセージでSMSから返信するよう依頼。
「とりあえず生き延びるために当面のお金として20,000peso(約47,000円)を送金する準備がある。受取り可能な方法を返信してほしい」

●11月13日(台風から5日目)

 複数の被害地に住む先生の親戚より現地マネージャーの携帯緊急連絡用SMSに連絡が入りはじめる。
 上記と同様、送金手段の確認を進める。

この日に最初の送金を開始。
随時連絡が入るに応じて、先生が受け取れる方法にて見舞金と貸与金を送金開始。

 さらに、被害の規模が大きいことから、義援金を受付けられる仕組みを考え、義援金専用ページとメールフォーム作成。
 ここでは、一般的な義援金募集の形態ではなく、生徒様が入金するたびに、それを先生へ個別に転送送金する方式を採用することとする。つまり、義援金募集ではなく、義援金送金代行の方法をとることにする。
 その理由は、できるだけ早く先生に現金を手渡す必要があること。先生ごとに送れる仕組みにすることによって、生徒様も先生もはっきり支援していることが確認できること。
 また、先生ごとに送金した義援金累積額をリアルタイムで公開することにし、どの先生への支援が不足しているかを生徒様側で判断できるようにした。

 義援金システムの運用テスト開始。

生徒、事務局、先生の信頼が生んだ感動のリレー

●11月14日(台風から6日目)

 タクロバンに住むZ先生から個人アドレスにメールあり。
「私は生き延びた。今両親とセブの空港に降り立った。とても精神的なショックをうけているし、体も疲れきっている。私たちはすべてのものを失った。今からどうやって新しい生活を始めたらいいか考えることさえできない。パソコンも壊れてしまった。数着の服だけを持っているだけだ。」

 この先生にも見舞金と貸与金を申し出。

 Z先生からの返信あり。
「見舞金は恥ずかしくて受け取れないし、貸与金については、借りても返せるあてがないものは借りられない」
 そこで事務局からは「貸与金はともかく、まずは、見舞金だけを受け取ること」と指示し送金。

 生徒様からの義援金の受付を開始。トップページとメルマガ会員向けに義援金募集開始を通知。

 2時間後に、最初の義援金の申し出が到着。義援金の仕組みが稼働し始める。
その後、次々と義援金の申し出が到着。

 義援金を申し込もうとした生徒様よりメールあり。
「義援金は先生を指定しないと送れないようになっているが、どの先生が困っているかはわからないので、先生を指定しないで送れる方法はないか?」
 そこで、先生を個別に選択するだけではなく、先生を指定しないで送金する以下の欄を追加。
「事務局の判断に任せる(事務局でもっとも困っていると思われる先生に送金)」

 これまで連絡が取れなかったM先生からセブのインターネットカフェから連絡あり。
「まずは、私とその家族は生き延びたことをお知らせします。台風で屋根が飛ばされて、家族は空の下で生活しています。そして私は私の生徒に知らせるためにこのセブのネットカフェに来ました。私の子供が病気になり、食べ物も無くなって来ており、支援してもらえるのは助かります。私は食料と食べ物をもってレイテの家族のところに戻らなくてはなりません」

 そこで、こちらから、先生がネットカフェにいる間に送金し、その受取用番号を本人に通知(銀行送金ではない方法で送金)。数時間後お金を受け取れたとの連絡あり。

 ただ、現時点でも連絡がとれない先生あり。

●11月15日(台風から7日目))

 フル稼働にて義援金の受け取りと送金の運用を開始する。

●11月18日(台風から10日目)

 台風の被害にあっていないH先生よりメールで連絡あり。
「被害にあったJ先生がFaceookで情報をあげていました。今、彼女はセブに避難していますが、ずっと電気も来ていないし、食料もないとのことです。彼女の親戚は亡くなられたようです。私は事務局が義援金の仕組みで彼女を助けられるのではないかと思い連絡しました。私は彼女とSMSで連絡が取れるようになると思います。」

 当方「彼女は、こちらから送ったお金を受け取れそうか?」
 H先生「わからないけど、私を信用してもらえるなら、私が代わりに渡すようがんばってみる」
 当方「では、義援金のうち「事務局の判断に任せる」として預かった義援金はJ先生に回すので、H先生経由で渡して欲しい」
 H先生経由でJ先生に義援金送金開始。

 また、被害にあっていないY先生からも連絡あり
「J先生がセブで困っていることを掲示版で知った。私はセブにいるので、彼女を助けられるかもしれない、避難している場所はわかりますか?」

●11月19日(台風から11日目)

 義援金を受け取っていたR先生からメールが入る
「支援感謝します。しかし、私のための義援金はもう受け取らないようにお願いします。私は、私の親戚からの支援があり、新しい家に移動できました。他の困っている先生を助けたいが、私がこのような状況ではそれはできません。私は被害者の状況を聞いているが、それは財政的に苦しいものです。そして、私はまだ、そちらで働けることに感謝しています。私の代わりに、もっと困っている人にお金を回してあげてください」

温かい行動が講師を悲しみの淵から助け出す

●11月20日(台風から12日目)

 家財を失いセブに避難していたZ先生から連絡あり。
「精神的にすこしおかしくなったし、まだ、恐怖が残っているが、こんなに生徒様が私のことを大事に思ってくれているとは思わなかった。これに応えるためにも、できるだけ早くレッスンを再開して、生徒に会いたい。来週にも再開したい」
当方
「少し、休んでからの方がいいのではないか?」
Z先生
「恐ろしい記憶を忘れるためにも前向きに進んでいたい」

●11月25日

 そのZ先生が義援金でパソコンやWIFIを購入し、避難先から、早くもレッスン再開。生徒様への最初のメール
「ご承知のように私は台風でパソコンが壊れ、すべてのデータが見られなくなりました。そのため、生徒様ごとにメモをしてあった進捗やメモがすべてなくなってしまいました。ここに、何も書いていない空のレッスン記録シートを送ります。本当にすみませんが、そこに、生徒様側で実施した日と分数を記入して送り返していただけますでしょうか」

生徒さんの純粋であたたかな気持ち

●12月14日現時点

 生徒様から約6人の大きな被害を受けた先生に送られた義援金の総額は943,818円。
現時点ですべて先生に送金済み。 当方からの支援金と貸与金を含めると総送金額ははるかにそれを上回る。

振り返り)
 生徒様の義援金に対する反応は想像以上に早いものだった。先生のことを心配し、その金額もお一人お一人にとって、決して軽くはない金額を送っていただいていることを痛感した。
そのことで、当方も、改めて先生と生徒様の強い人間関係の存在を再認識した。
 そして、その義援金によって、家財をすべて失って失望の底にいた先生が徐々に前向きに歩き始め、レッスン再開に向けて活動しだしたことは、本当に嬉しいことに思う。

 先生は今回の生徒様からの支援がなければ今もまだ、途方に暮れていたと思われる。そのため、先生は今回の生徒様の大きな支援に心から感謝している。

 当方では、従来から、先生が突然の停電やインターネットの接続不具合の時に、生徒様に連絡する仕組みを、たまたま、日常的に運用していた。
 つまり、フィリピンの携帯には日本の携帯のようなE-mailはついていないので、SMS(ショートメール)を使って連絡できるようにしていた。インターネットが通じない時や停電の時には、現地のマネージャーにSMSで連絡すれば、それを現地のマネージャーが掲示版に掲載し、同時に、会員にメールを発信するというとても原始的な緊急連絡網を日頃から運用していた。

 それが、今回機能し、先生は何とかして生徒様に自分の状況を伝えようと、一番にフィリピンのマネージャーにSMSで連絡してきた。
 そのため、ニュースなどでは日本側に情報が入らないなかでも、比較的早く先生の状況を把握でき、早々に資金援助をすることができた。

私は終止心の震えが止まりませんでした

 生徒さんの先生を助けたいという気持ちが、短期間で募金と言う形で集まった事。
そしてその生徒さんからの募金を、まとめて支払うのではなく、一件ずつ生徒様名義で振込作業をした事務局。
※こんな事を書くといやらしいのですが、事務局の方に、送金時のお話を伺ったのですが、この数週間は丸一日掛かかりの作業だったそうです。
 また、生徒様から寄付金の金額をメールで頂いてから入金確認➡送金という流れが通常らしいのですが、急務という事もあり入金される前に、入金を確認せずに、生徒様から指定があった金額を事務局が立て替えて送金していたというのもとても驚きました。
 事務局の方いわく、「入金を確認せずに送金したことについては、講師が明日にも困っていることと、こちらが未入金で困ることとは比較するまでもなかった」、「生徒様の「私」の先生を早く助けて欲しいという気持ちがひしひしと伝わってきた」、「事務局からは義援金を送ってくれた生徒様に対して、「先生に代わりお礼申しあげます」というメールを送っていたが、逆に生徒様から事務局あてに「私の先生を助けてくれてありがとう」というメールを多くいただいた」、「なによりも、実際にはリアルでは直接会ったことがないにもかかわらず、生徒様や先生が事務局を信頼し、先生と生徒様がお互いに信頼しているという「相互信頼関係」でスクールが成り立っていることを改めて感じた」とのお話をされていました。

 また、現地フィリピンでも、先生の中には被害が少ない場合には、割り当てられた義援金を被害の大きかった先生へ渡して欲しいという先生同士の温かい心遣いもあったようです。
 日本とフィリピン国をまたいでの気持ちのリレー。文字にすると陳腐に聞こえるかもしれませんが、私は本当に心が震えました。

 オンライン英会話はやはり「人」とのつながりが核にあるサービスなんだという事。
そして、顔が見えづらいサービスであるものの、ココまで大きな信頼感のもと運営されている事。
 改めてオンライン英会話というサービスの奥深さを目の当たりにしました。

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